ルイノルくんの出発準備。予期せぬお別れ。アバビ村の日常。

青いお花の妖精ルイノルくんのオークション、昨晩終了いたしました。今日からお支度をして、週明けに旅立てるように準備中です。こんな時期ですが・・・たくさんのウォッチとご入札ありがとうございました。

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しばらくぼ〜っとして、ブログもなかなか書けなかったのは、急な思いもしないお別れのしらせをいただいたからです。東京都江戸川区の下鎌田東小学校に私が新人図工専科教諭として勤務したその日から、今の今まで・・・35年間もの間実のお姉さまのように面倒を見て気にかけてくれ、大変お世話になってばかりいた上田たみこ先生が・・・7月26日にお亡くなりになったとの急な訃報が、一時違いのお名前の上田ふみこ先生からメールで入りました。
5月に私のことを心配して、コロナはどう?とメールをくださったばかりですので、てっきりまたメールが来たと、ゆっくり読もうとワクワクしながら開いて・・呆然としました。

驚いて涙も出ないくらい茫然自失。誰にも病気であるとは知らせなかったそうで、同じ学校の知り合いから人伝に聞いて分かったことは、1年前から癌で闘病していて入退院を繰り返し、余命もご存知だったそうで、今年に入って復職したものの、やはり入退院の繰り返しで、7月26日にお亡くなりになられたと・・・・

初めて会った時から、優しい包容力のある、女神様のような保健の先生でした。人のことばかり気にかけて、自分のことは一切出さない、知らないうちに困っている子供や同僚のそばに寄り添う、火の打ちどころのない聖女のような方でした。

なので、この去り方も、きっとたみ子さん流なのでしょう。
素晴らしい人々に会わせてくれてありがとうございました。一つ一つの思い出が昨日のことのように思い出されます。今は返ってすぐそばにいてくださるような、不思議な感じもします。私があちらの世界に行く日にはまた迎えにきてくれる素敵な糸が増えました。

子供達も大きくなって、これからゆっくり一緒に過ごせるとばかり思っていました。またこちらに遊びにきてくれるとばかり思っていた矢先。

最後のメールには、コロナが終わって、世界が平和になったら、必ずまた会いましょうね・・と結ばれていました。病気で辛い自分のことは一言も漏らさずに、私の健康を祈る言葉とともに。

上田先生、素晴らしい思い出をありがとう。毎日あの笑顔を思い出しています。子供たちと素敵な先生たちと一緒の思い出は楽しかったね。

真ん中がたみこさん。左は音楽の折田先生。右が22歳の私です。折田先生の軽井沢の別荘に遊びに行った時の写真。この一枚だけバリに持ってきていました。実家にはもっとたくさん一緒の写真があるのですが。
折田先生もたみこさんも、あちらの世界に行ってしまって、この写真で唯一、私がこちらにいるなんて、不思議です。でも、見るたびに暖かな笑顔に包まれます。

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そんな中、家の改築工事もクライマックスを過ぎました。
天井の工事は7日間にも及、仕上げが雑で残念な感じでしたがとりあえず終了。主人のいとこのNyomanのスタッフが窓とドアの塗装の仕上げにやってきました。これは2日間。
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窓に貼った新聞紙も外して、窓ガラスはピッカピカ透明に。塗装もきれいに仕上がりました。でも結婚式があって、大工さんはお休みで来週まで塗装専門の村のベテラン主婦も仕事が始められません。しかも、大工のグデラオスは予定通りに奥さんが赤ちゃんを帝王切開で出産しました。希望通りの女の子。
なのでこのまま工事はしばらくお休みです。
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まだ何も置いていないのでだだっ広い空間、知り合いの子供達が遊びにきて喜んでいました。
全部終わったら、村の子供達を招待してお絵かきをしようとおもいます。
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念願の女の子が生まれたグデラオスのお祝いに行ってきました。
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3キロ300グラムの玉のような女の子の赤ちゃん。
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お母さんはまだ30代半ばで、高校生と中学生の息子が二人・・・長い間待ち望んでいた女の子の誕生に、家族中大喜び。
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お父さんで腕の良い大工のグデラオスは40代後半ですけど、元気で長生きしそうな人だから問題なし。でも甘やかしそう〜。
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それから、14日は村の青年の結婚式に娘とおばあちゃんと近所の主婦たちと出席してきました。
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正装しても、マスクじゃ口紅もつけられないけれど・・・。太り過ぎて持っているクバヤ(インドネシアの民族衣装でぴったりしたブラウスのようなもの)が全部切られなくなってしまい、急遽伸びる素材のを買いに行きました。
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あっという間に時は立ち・・・こんなに立派な青年になったペラ。幸せになってね。

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コロナで村に帰ってきた友人ヤン・スー。ウブドの高級リゾート「クプクプバロン」に長年勤めていて、日本料理レストランのシェフをしていましたが、このコロナ禍で仕事をなくし実家に帰ってきました。
じっとしているのもつまらないから、と子供達向けにアイスドリンクを売り始めたので、私も4杯注文。
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こんなかわいいお客様が毎日きているらしく、ヤン・スーの子供カフェは盛況のようです。
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今日は絵美が早朝5時半にクルンクンに出かけました。ウダヤナ大学では卒業の前の行事として社会奉仕活動を1ヶ月半、全ての学科の学生に義務付けています。
でも今年はコロナのせいで、合宿なしで、数回現場に集まることになったのですが、今日と二十日で終了です。

コロナは今カランガサムで急激に増えているそうです。主人の学校の同僚のパ・デウォーがコロナ陽性で入院しました。

幸い重傷者はほぼ出ていないと言うことなのですが、息が苦しくて酸素ボンベのパ・デウォーは重症ではないのかなと・・・。

とにかくみんな無事にこの時期を乗り越えられますように・・・・。

















by ekadantaya | 2020-08-16 09:09 | Trackback | Comments(4)

Commented at 2021-05-03 11:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2021-05-03 17:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2023-06-01 15:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ekadantaya at 2023-06-02 15:51
> 宮下朋美さん
ご連絡ありがとうございます。まあ、朴木先生のクラスの!10歳しか違わなかったのですね。ちょうど22歳で新採の図工教師になったばかりの頃でした。たくさんの懐かしい思い出が浮かびます。上田先生は世界がコロナになる前までは毎年人形の展覧会の時に来てくださったりして、お会いしていました。コロナ前に2年くらい会わない間に、闘病されていたのも知らないまま、本当に悲しくて残念でしたが、思い出はいっぱい大切にしています。北村先生もたみ子先生と一緒によく展覧会に来てくださっていましたし、バリにも来てくれました。折田先生!おしゃれで華やかな素敵な先生で、私もたみ子さんも沢山可愛がっていただきました。図工の時間は楽しかったですね〜。図工の時間がお人形作りになって、そのまま私の仕事になてしまった気がします。今は妹が癌になってしまったので、日本に少し長くいます。治療も始まって少し落ち着いたら、バリの自宅に戻る予定です。妹に浅香唯見たいと言われてたらしよというと、今は全く似てませんけどね、と言われました。宮下さんはどんなふうに成長して、どんな人生を送られてきたのかしら?たみ子さんがいたら、一緒に嬉しがってくれたことでしょう。どうぞお元気で、お幸せにいてください。バリ島に来ることがあったら、連絡してください。メールは右のアドレスの☆マークを@に変えて使えます。