バーユーとティーウィーの結婚式、無事終了しました。娘は大学が始まり、息子が休暇で帰ってきました。
8月28日に嫁取りの儀式から始まったバーユーの結婚式。毎日大変な重労働で親戚一同、村の隣人たちと一緒に、ようやく31日の結婚の儀式当日。
この日はお客様は頭にお米やお砂糖を乗せてやってくる近隣の村人たちが中心で、明日のレセプションに来ることのできない遠くからのお客様も来ます。親族はもう料理や接待や、その他諸々で大忙し。でも、素晴らしくゴージャスな数日間になりました。
嫁入りの儀式から2種類目の衣装。背の高い花嫁は椅子に座って。バーユーはふくよかですがインドの王子様みたいでまあまあメイクもかわいかったです。
この重たいヘアスタイルは聖山アグンを象徴しているようですが、さすがに朝から夜までこの姿はきつい!でも幸せな二人は頑張りました。家族写真の合間にも、家族の幸せなお顔!いとこの赤ちゃんと。楽しい家庭を作りそうな二人。バーユーとティーウィーは大学時代の同学年で、25歳です。
家のテラスからお客様がやってくるのが見えると、お客が来た!と誰かが知らせて、お茶の支度におおわらわ。この田んぼの中の道まで、結婚式に合わせてみんなで作ったのです。道の両側には灯篭までおいて、夜はとても幻想的。まるでマデグヌン(バーユーのお父さんで主人の従弟)城のようです。
9月1日レセプションの日・・・入り口はこんなに素敵に花で飾って。。。。
地下の倉庫をキッチンにして、親族のコックが指揮をとり、村の仲間たちで御馳走をしたくしました。
アンクルンの演奏は、ダダプに、バリアンのパ・サヴァと、パ・トンタン。
受付で飲み物とお菓子と引き出物を渡す係は、娘の絵美を中心に親族の女の子たちです。
ティウィとバーユーは3つ目の衣装でお客さんを迎えます。
ボンユーはジュースとお菓子の味見ばっかり。
娘にメイクをしたら、親族の女の子たちみんなにねだられて・・結局小さな2歳のコマンまでちょっと眉毛を付け足しまして、ほんのりリップスティックでおしゃれ。
お揃いで仕立てた赤いクバヤで、女の子たちはとっても手際良く任務を果たしました。娘と同じ年のいとこのリヤンと。9月から二人とも大学が始まります。娘はこの次の日から大学の記念式典でデンパサールの下宿に戻ります。パパと、医者のコージおじさんと、そしてバーユーの妹で絵美の親友コマン・ジェニーと。すっごいデコレーションですが・・・これもレンタルだそう。我が家の子供たちはもう少し地味でいいなあ…。 でもこの日は、家族にとって本当に最高に幸せな日。ここではすべてが手作りで、お金だけ払って全部セットのコースを選ぶだけ…でも大変なのですが、そんな都会の結婚式の数十倍は大掛かりで関わる人すべてが翌日はぐったりして起き上がれなくなる・・そんなすごいイベントを大勢で作り上げる・・・これはもう魂に刻まれる思いで作りです。親が元気なうちに・・結婚してくれると助かります。この日は途中で私と絵美は家に帰り、ニョマンスディの車でデンパサールに出発。絵美はジンバランの下宿に送って、夜の10時半に息子の勇気を迎えに空港へ行きました。アバビ村の自宅に到着したのは真夜中の1時半。
9月2日は朝からマデグヌンの家の片づけの手伝いに行きました。大勢の人が会場の片づけに来ていたので、またまたビュッフェでランチを用意。私も一品、あんかけ野菜炒め20人分を地下のキッチンで作りました。息子と一緒にアルバムを見て、この日、9月2日生まれの絵美の写真を探して、お誕生日LINE.
1600gで生まれた未熟児の娘は家にようやく帰った時にもまだ2500gの親指姫。1歳になったばかりのお兄ちゃんは、3歳児みたいに大きな赤ちゃん!ジャイアントベビー。毎日、この二人を守るために、戦争みたいに働いていました。仕事はミルクを飲ませ、お兄ちゃんのベビーフードフルコースつくり、おむつを替え、清潔に保ち、安全に守って、ぐっすり眠らせる・・・・ということですが、これが年子で2名発達段階の違う赤ちゃんで…となると本当にもう150%の体力と気力を使い果たす毎日でした。ジャイアント・勇気が眠ったら、親指姫・絵美も眠らせなくちゃ…休めない。なので、歌を歌いながら抱っこして部屋をぐるぐる回ったりするのですが、その時間は本当に天使といる時間でした。あんなに沢山歌を歌ったのはあの時だけだったなあ。
でもこの日は絵美は大学の式典でもうデンパサールにいるし、せっかくお兄ちゃんが帰ってきたのですがお祝いできない・・・。
1週間後には週末が休みなので、絵美の下宿にお兄ちゃんと私が泊まりに行って、延び延びになったお誕生会を二人いっぺんにやることにしました。
勇気は1週間前に20歳、絵美はこの日19歳です。
そうしたら、2日の朝、ニョマンスディがやってきて、自分で育てたオーガニックの野菜をくれました。ニョマンスディは、オーガニックの野菜を栽培して、農業で生きていくという志を持って頑張っています。とれたてのパセリやサラダ菜や、さやえんどう、ピカピカのナス、フレッシュなトマト、ミントもあるし・・・
エコロジーテクニックを専攻した絵美の誕生日にうれしい贈り物です。
このニョマンスディや絵美が将来アバビ村の人々の生活に良い影響を与えることができますように・・・・。自然と共に生きる、無農薬の野菜を育てる・・・そしてそれを国内だけではなくてオーストラリアや先進国にまで輸出できるような…しっかりしたシステムの農業がバリ島で開発されたら・・・受け継がれてきたバリヒンドゥの農村文化もきっと守られていくと思います。
どうか世界が平和に保たれて、子供たちがすくすく成長し、もっともっと健康で優しくて、素敵な世界を作ることができますように・・・・・。
by ekadantaya
| 2017-09-04 18:12
|
Trackback
|
Comments(0)