Hannon Leeちゃんのサンダル

エミール君の時に革で靴を作ることにしばらくはまってしまい、ドルリルちゃんにも作ってあげて、それを見たHannon Leeちゃんのママになるかたからオーダーのお願いを頂いてしまい・・勢いでお受けしたのは良かったのですが・・・もともとHannon Leeちゃんに関しては足を素足の設定で作りましたので、自由に曲がった足首と自然に伸ばした足の形をしていまして・・・大変に難しい作業となりました。

ブーツのような高さのある靴はどうやっても履けませんので、Hannon Leeちゃんの足の曲がった形に合わせて、サンダル風に革で何とか形にしました。
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_10512662.jpg

Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_913989.jpg

仕上がりは・・まだ少し調整が必要ですが、またまたヒートペイントでちょっと古い感じに・・・。
小さなハトメとバックルで足首で止める形にして、革の色が移らないようにタイツをはかせました。
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9152264.jpg
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9144076.jpg
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9141793.jpg
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9135747.jpg

Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9162183.jpg

これからインナーとお揃いのレースのヘッドドレスの仕上げをします。
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9165993.jpg

優しい優しいオーラのHannon Leeちゃんは、同じように優しい素敵な若いお嬢様の元にもうすぐ出発の予定です。セリーもいるお隣の大陸・・・オーストラリアに向かって。愛を込めてお支度をしましょう。

Hannon Leeちゃんは全体的に柔らかな朝日のようなオーラを持っている子ですが、
今お顔だけ出来ているTENちゃんは、髪の毛と目の色が真っ黒なだけあって、かなりはっきりした子。
髪の毛はちょうどあごくらいにカットしてあげようとか、お洋服はこのはっきりしたお顔立ちに似合うようにこうしようとか・・・・つい時間があると考えてしまいます。

Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_9174595.jpg

昨日のセリーのメールでは、オーストラリアはもう冬が始まっているそうで、ストーブをたいている寒さだそうです。日本は今新緑の季節。もう夏の気配もすることでしょう。
アバビ村はというと、気持ちの良いお天気が続き、夜には少し雨が降る、雨季から乾季に移り変わる季節。
Hannon Leeちゃんのサンダル_b0161391_918650.jpg


セリーはすばらしい家族に囲まれて、87歳になるお母さんと、アーティストの妹と一緒に暮らし、家族と来週はキャンプに行く予定だと言いながら、心の中にあるロジャーのいない寂しさは永遠に続くだろうと言います。
親しい人々を亡くすたびに、私たち生きているものは、時の移り変わりに、昨日とは全く違う今日に、過ぎ去った時間への強い郷愁を感じながらもまた明日へと流されていく時間の流れがとめることは出来ないのだと思い知るのですが、私はこのヘッセの言葉にとても共感します。
ヘルマン・ヘッセはなんという澄み切った鋭い言葉の光で、私たちの心の未明を照らしてくれることか!

素晴らしい魔力、万物が変転すると言う燃えるように悲しい魔力よ!
しかし、それよりもすばらしいのは、過ぎ去ってしまわぬこと、存在したものが消滅しないこと、それがひそかに生き続けること、そのひそかな永続性、それを記憶によみがえらせることが出来ること、たえずくりかえし、それを呼び戻す言葉の中に、生きたまま埋められていることである。
(ヘルマン・ヘッセ)

by ekadantaya | 2014-05-17 09:51 | Trackback | Comments(0)