出発前、お祈りも済み、最後の作品も仕上がり、日本のゲスト作家の紹介です。

バリの寺は祭りのときに神々が降りてくる場所で、それ以外は空いているので、お坊さんもいないし人気もありません。でも、祭りの当日は華やかな人々と神々のエネルギーが天高く登るほどの活気です。
丁度出発前、このお寺の毎年一回の祭りがありました。大きくなった息子と娘と・・主人と私は夕方の道を丘へとお祈りに・・・。お祈りが終わって空を見ると、雲の合間を2本の稲妻が走り・・・まばゆい光景が大空に展開して・・みんなで空を見上げていました。
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写真には取れなかったのですが、確かに息子が言うように2匹の竜が・・戦っているようでした。
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昔のバリの人々はこれを魔法使い同士の戦いだといっていました。

さて、最終的に仕上げた小さい作品をまたアップします。
ドラゴンの新生児。
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アタのお皿が丁度良いベッドになりました。

ドリアンちゃんとぞうむし。
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毎日丘から届く美味しいドリアンを食べているせいか出来上がった頭が形も色もドリアンの実にそっくり。わらビーの柔らかい毛皮を縫い合わせて作ったウィッグです。飾りには緑色の天然石のビーズを使いました。
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お供にはゾウムシを・・・。

ジュワットのお供はやっぱり小さなガネーシャ。
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手乗りナンダイくんまでできました。
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ふわふわの毛皮で手触りは最高・・・。でもスタイルが・・・・悪いので展覧会には出さないかも・・・。

さて、これでもう・・・製作はストップです。後は日本でお人形たちを点検して・・・・必要な仕上げの確認だけ。
あと3日の間にゲスト作家のプロフィールや作品リストを仕上げ,タグをできる限り仕上げてしまいたいと・・・。

では、日本にいる参加アーティストたちの作品とプロフィールのご紹介を・・・。

藤田 里加子 さん


いけばな(靖流)に高校時代から親しむ。
「いけばなの一番の楽しみは自分で選んだ枝、花を山で切り出してきて生けること」
花、器を選ぶこと生けることを自由にさせてくれる理系の男性がいけばなの先生で、影響を受け、
ドライやポプリ、見つけてきた木の実などを使った花のアレンジを手がける現在に至る。

りかこさんのリースの写真が届きました。おおきなリース、ゴージャスですね・・・。クリスマスだけでなくて私は一年中飾っています。小さなリースもとってもかわいいです。
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次は、

たかはしひでまろ さん

1958年生まれ。文化学院美術科卒業。
三愛宣伝部アートディレクター、外資系広告代理店数社にクリエイティブディレクターとして勤務。
2008年晩秋フリーとなる。
伝説のバンドスクーターズのメンバー、ターバン"チャダ"Jrとして80年代の初頭に活躍

たかはしひでまろ画伯のブッダ画。瞑想の極地か、はたまたうたたねか・・・。
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クリスマスの喧騒を涼やかに鎮めてくれ、慈愛に満ちたおおらかなエネルギーでキリストの誕生を静かに祝ってくれるお顔です。

次は、佐 治 嘉 隆 Saji Yoshitaka さん

1946年愛知県生まれ
1968年桑沢デザイン研究所写真専攻科卒業
1992年から毎年バリ島を訪れる
2002年〜2005年 Contemporary Photo Galleryでバリの写真展を開催
2010年 写真集”Melting point – Bali”の出版 TAMBOURIN Galleryで出版記念写真展



佐治嘉隆さんのアバビ村ポストカード
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そして写真集も出品されます。ぜひお手にとってごらんになってください。絵にもかけない・・・美しさを写真に取り込まれる魔法使いの腕前を・・。
佐治さんの奥様、いくこさんは、いつでも絵をかかれています。今回は一枚。バリのお猿さんの石像を水彩画でスケッチされたものを・・・これまたバリで見つけた竹の額で・・・ご主人様と並んで出品されます。
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そして最後にこの方、
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・・・この方を作ったお方・・・マキシム様。
私が樹脂粘土でお人形を作ろうと思ったのも、このマキシム様のお人形に出会ったから・・・。
お人形さんには小さな頃から少しも興味がなかった私・・・
興味はいつでもトカゲとか・・犬とか・・サルとか・・・猫やカブトムシや団子虫やザリガニ・・・食べると美味しいカエルも・・・ああ、生き物って素敵だと・・・そう思って育っていましたので、お人形にはマジックでいたずら書きをするような子供でした。
そしてきっとこの方も同じようなこども時代ではなかったか・・と思わせる出会い。
お人形を作っていらっしゃるのではない、生き物を作っていらっしゃるアーティスト・・・それがマキさんです。

そういえば・・人もやはり誰かの操り人形にはなりたくない・・とか、私はお人形さんになるのはいやよ・・とか・・・ただの人形はあまり好まれない場合もありますね。日本語だとでく人形とか・・・。
その反対に血の通わない、生きていないが死ぬこともない老けもしないお人形にあこがれまくる・・という人形愛好家の世界もあります。人形のように美しい・・・という表現もありますね。でもきっとそういう好みの方々はアバビ村は大嫌いかもしれませんね・・・。特に虫とか・・鳴きトカゲのトッケーとか・・・はだしで歩き回るうちのばあちゃんとかが苦手なのでしょうねきっと。

しかし・・どの分野であっても本物のアーティストの作り出す形は時として人間以上に・・・人間的で・・・心を揺り動かす何かが入っています。

今回は、ご主人様とご一緒に紹介のプロフィールにしてみました・・・・。


マキシム夫妻


ババアはお人形をつくり、ジジィはお人形の家具職人・・・・とおっしゃるマキシム様ご夫妻。

個性豊かな生き物をどんどん生み出される天才粘土アーティストのマキシム奥様。
マキシム様の手にかかれば、お人形と呼ぶには物足りない「生き物」が生まれでます。
ていねいなお仕事とセンスで日本のお人形家具職人のマエストロとご紹介したい
ご主人様。

幸せな幸せなご夫婦が、お二人でいつでも生き生きした楽しい世界を生み出されます。

・・という感じで・・作文が下手で済みませんが・・ものすごいびっくりする・・そして会場で大うけ間違えなしの生き物を製作してくださっているとのこと・・・・ぜひおたのしみに。
 

それでは、これからサラスちゃんも出発のお支度をして、私も・・・当日はカチャンの長男の3ヶ月の儀式に参加してから・・・空港に向かう予定であります。(一日間違えていて・・・8日の晩には出発でした・・。9日には実家に着きます。大慌て。)

それでは・・・展覧会のコンセプトといいますか・・・先ほど書いてみたものを乗せておきます。

「エルフの丘より」・・・
 この美しい丘との出会いはかれこれ20年も前のこと・・・。
図工教師であった私が図工室での子供たちとの真剣で幸せに満ちた製作時間から、思い切り絵を描いてみようと・・・・そう思ったとたんにこの丘に吸い寄せられるようにやってきたのです。そして主人と、その仲間たち家族たちと、運命の出会いが待っていました。
バリ島東部の伝統的な精神文化を守るアバビ村・・・ここには、簡単便利な日本にあった生活と引き換えに子供の頃に失ってしまったものの全てがありました。
懐かしい、人々がいました。心からの笑顔で毎日大勢の人々が同じ時間の船に乗り、目に見えない存在たちと強くつながる生活の中で、年子の赤ん坊2人と、はいはいからやり直したような生活・・・全てが当時日本人の向かおうとしていた方向から逆向きでした。
さて、私たち家族には素晴らしい先祖からの遺産があります。
「スマルンの丘」・・と地元では呼ばれておりますが、聖なるアグン山を左手に右にはこれも聖なるランプーヤン山に挟まれ、前方に広大なライステラス、そしてロンボク海峡を見渡すパノラマの絶景・・・・美しい神々の島といわれるバリ島の中でも最も美しい場所だと訪れる多くの人がため息をつきます。
この丘はもともと神聖な場所として守られてきました。
丘には数々の不思議な話、人々の体験談が伝わっております。人間よりも、見えない自然の存在がイニシアチブを持つ・・そんな場所であると信じられております。(そんな存在をヒンドゥ文化ではガーナと呼びます。ブログタイトル「ガーナベイビーズ」は、私たちが守るべき自然の精霊たちの赤ん坊を意識して言葉にしました)
私と主人が持つ丘の上の宿にはいつでも素敵なお客様がやってきます。
平和を愛し、人々を愛する、アーティストが集まります。
そんな丘から結びついた表現者達の作品と、お人形たちが発する信号から、自然のやさしい奇跡に満ちたリアリティを感じていただけ、エルフの丘に立っているような感覚を味わっていただきたいと、この展覧会を計画し、製作してまいりました。
時に私たちは見晴らしの良い丘の上に立って、世界全体を眺めてみる必要があります。様々な心配や不安に囚われ、こころの視野が狭くなると、人は光を失い、生気を失っていきます。

見晴らしの良い丘に立ち、子供の頃にもっていた心の健全なバランス感覚を取り戻せば、ミラクルは日常のリアリティです。  

                                                       手塚道代

by ekadantaya | 2011-12-06 13:22 | Trackback | Comments(0)