ガルンガン。

ガルンガンの祭りが無事終わって、今日はマニス・ガルンガンの休日。どの家もゆっくりと過ごしている日です。
遊びに行くときっと混んでいるから、今日は外出をしないほうがよい日。

アグン山も落ち着いていて、警戒レベルが3になってから噴火の兆候もないままですが、まだ噴火する可能性は残っているそうです。
それでも、ガルンガンが無事すごせて、本当によかった!
頂上から6キロ以内の人々はまだ避難所にいます。ガルンガンも家に帰ることができずに避難所で祝うことになった危険区域の人々は本当に大変です。このまま長く続けば、バリ島全体の経済が低迷し、たくさんの失業者が出ます。もうカランガサム県ではじかに影響が現れていて、丘の上の主人たちの宿も・・・閉めるしかなくなってきました。
外見上は、のんびり見えても・・・深刻な問題が迫ってきています。

どうか、早く完全に活動をストップしてくれるか、あるいは小さな規模で噴火してほしい。みんなはそんな風にアグン山に願いをこめています。

ガルンガンの2日前、準備の日の前日。夕方訃報が届きました。あの朗らかでふくよかなコマン・カリが、亡くなったという知らせです。
コマン・カリは47歳くらいで、高校3年生と中学2年生の母。3年前から糖尿病であったと言われています。村では収入のある仕事ができないからと言う理由で、その頃からデンパサールの弟の家でベビーシッターをして村の自宅を離れ、息子たちとご主人とは別の暮らしを始めました。休みや冠婚葬祭の御呼ばれで時々帰ってくるたびに、しおれてしまってふけてしまった印象、みんなが健康状態を気にしていましたが、本人はなんでもない健康だと言い張っていました。
ところが、先週に脳梗塞で入院したと知らせがあったばかりでした。8日間意識は回復しないまま、帰らぬ人となり、みんな集まった自宅に亡骸が帰ってきました。
中学2年生の息子はお母さんに甘えていつもくっついていました。デンパサールからお母さんが帰ってくるたびにこの家は明かりがついたように明るく笑い声でいっぱいになりました。
この日、中学2年の次男は泣き崩れ、母親のなきがらから離れずにいました。

バリ島では、亡骸を聖水で清め、火葬場に運んでガスバーナーで灰になるまで火葬します。きれいに灰になるまでの間、親族や村人たちはみなゆっくりと故人の思い出を懐かしみながら、泣いたり笑ったりして待つのです。

ここでも、次男は大泣きし、みんなに抱きしめられていました。どうか、まっすぐに大きく成長してね、お母さんの自慢の息子たち!
亡骸は2時間ほどで灰になり、灰の中から骨を拾ってもう一度人間の形を作り、花や聖水そしてお金も入れて白い布に包み、儀式をします。供え物とともに布で包んだ魂の象徴を持って川に行き、海に流す儀式をします。

早いか遅いかの差こそあれ、必ずみんな、この道をたどるのです。コマンカリ、またいつの日か向こうでおしゃべりしましょうね。
明るくて楽しいおしゃべりなふくよかな女性でした。



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コマンカリは親族なので、わが一族はガルンガンのお祈りを家の中だけですることになりました。死者が出た一族は寺に入ってはいけないという規則があります。

翌日のプナンパハン、ガルンガンの準備の日は、ご馳走つくりと供え物の仕上げで午前中いっぱいをすごしました。

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夜はナタブという儀式。それぞれの子供たち専用に供え物を作って、お線香の煙を願いの言葉とともに振り掛ける儀式です。
その後はご馳走を食べて一家団欒の時間。

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早朝から弟の嫁が家の敷地内の各場所に供え物を備えて祈って歩き、各自マクサンでお祈りをします。
これで今年はガルンガンのお祈りは終了。いつもなら、母寺や村の中心寺や、いろいろなお寺を新調した民族衣装で祈って歩くのが楽しみなのですけれど。
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せっかくお揃いで弟の嫁がしたくしてくれたクバヤとサロン。娘の絵美と従妹のマンミンの写真を撮ることにしました。
娘は大学1年生(19歳)で身長は158cmほどですが、マンミンはなんと小学4年生!9歳で、身長は155cmくらいはあります。大きくなったこと! 後ろにいる小さい茶色いのはマンミンのパパが連れてきたちょっと不細工なポポの弟。
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黒いポポとシノはいつも一緒にくっついて走り回っています。
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シノがウィンクしている。
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幸せなシノ。でも、ポポが来てからご飯をほとんど食べないで遊んでいるのでちょっと心配。
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従兄弟のリヤンは絵美と同じ大学1年生になりました。勇気と従兄のパンジーがジャカルタにいるので、リヤンだけが我が家の男子。
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シンガラジャの弟一家は嫁の家の儀式で出かけたので、私と絵美は主人の叔父のウィディア叔父さんの家に行きました。
みんな集まっていて、楽しい話で大笑い!大人も子供も素敵な時間を過ごしました。
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それから、主人の従兄マデ・グヌン夫妻と、丘の上に散歩に行くと、主人やカチャン、ボディや村の男の人たちがカードゲームをしていて、リヤンが興味深そうに観戦していました。
ゆっくりと午後の平和な時間は流れて、アグン山の噴火騒動がまるで夢のように思え、この何もない平和な時間が一層味わい深くも感じられます。
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明日は娘がデンパサールで講座があるので、送っていて、2時間ほど待ってからまたこちらに一緒に戻ると言う計画です。



アグン山はどうも、噴火をしないほうが確率的には高そうです。噴火をしても前回ほどの規模ではないと言われていて、そうすると、アバビ村にはほとんど影響がないことになります。
9月の22日からの警戒レベルが4になったときから、たくさんの方々にご心配して頂き、お祈りしていただきまして、ありがとうございました。
お蔭様で、何とか無事に日常生活を送ることができています。

お人形もそろそろ制作を始めようかなあ、と思うのですが、娘の休暇が終わる来週くらいから、本格的に集中してみようと思っています。

リエルちゃん、そしてスーリオン君、無事到着のお知らせを頂き、ほっとしております。ありがとうございました。




by ekadantaya | 2017-11-02 14:51 | Trackback | Comments(0)

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