帰国一日前、アグン山の噴火活動は警戒レベル3.

息子がジャカルタに帰るという前の日、9月14日にバリ最高峰の聖なる山アグンが噴火活動を始めたというニュースがありました。
その時点で警戒レベルが2。
4段階の警戒レベルで、1は通常の状態、2は注意が必要、3は非難の用意を整える、4は危険!となっています。
17日の日曜日の真夜中に、LINEの電話が 何度もジャカルタの息子からあり、警戒レベルが3になって、避難の準備をするようにとの事。
その日には山頂に近い村の人々が自主避難をしたほどでしたが、今は警戒レベル3のままですが、まだ噴火の兆候は見えません。
アグン山は、前回の噴火で2000人近い犠牲者を出したといわれています。
アバビ村は山頂から11キロの場所の高台なので、溶岩流による建築物や人々への被害はでていませんが、有毒ガスや火山灰などによって、当時は女性と子供たちだけは1年近く避難生活をしたそうです。

ちょうど、1963年、2月に始まったアグンさんの噴火活動は、3月半ばにクライマックスの噴火になり、そこから1年近くの間噴火を繰り返したのです。
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私は明日の夕方6時に家を出て、夜11時発のエアアジア成田直行便で日本に帰国予定です。
手荷物には梱包財でぐるぐる巻きの人形たちがぎゅうづめの満員電車みたいに入っている。
大きいトランクには、洋服と靴のほかにいつでも人形を作ることができるように、いつも使っている道具と材料を十分で必要最低限だけ入れてあります。

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そして、これはいつ避難生活になっても大丈夫なように、パソコンやプリンター、そして宝物のミシンに、トランクいっぱいのお人形の材料・・・・そして、一番大事なシノ姫も・・・。明日、出発前にシノもポポもシャンプーをして、私のいつもの犬用のおかずを大量に作って小分けで冷凍・・・

昨日までは、おばあちゃんと犬たちはシンガラジャにすむ弟夫婦が迎えに来て、何も起こらないうちに先に避難する、という計画でしたが、主人がシノは自分が面倒見ると言い出し・・・可愛い末っ子のシノが急に心配になったようで、環境が変わってストレスで病気になったり、向こうにいる犬たちに何かされたり・・・つなぎっぱなしにされるのではないか・・・あの甘えん坊の自由なシノにはきつい運命です・・・・。

でも、今朝気が付きました・・・・。
主人は村中の人が避難勧告をされるまで家にいることに決めていますが、いざ避難勧告が出たら、たくさんの人が県の用意したトラックに乗り切れずに立ち往生するに決まっている・・・そのとき、主人は人々を助けるに違いない。そうしたら、シノがいては邪魔になるし、シノにとっても目が行き届かず危険でもある。
やっぱり、つながれっぱなし、ゲージに入れられっぱなしでも・・・ポポとおばあちゃんと一緒に、新柄じゃの弟夫婦の家に先に避難するほうがいい、と思いました。
主人に言うと納得し、シノはポポとシンガラジャへ・・・・先に行くことになったのです。仕方ない、今は贅沢行っていられません。安全が一番。


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でも、目が合うたびに、かわいそうで・・・仕方ないけど・・・。
避難生活になったら、無邪気に駆け回っている村の小さな子供たちも皆同じように不自由な暮らしをしばらくすることになります。
私はパスポートの更新手続きをしないとこちらに帰ってこれませんので、大急ぎで申請しても発行は10月3日か4日になるでしょう。
5日か6日にはこちらに戻って、まずは娘の家に寄ってから、シノのいるシンガラジャへ行くつもりです。
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アバビ村はよい天気で、本当に平和なのに・・・1年近く帰ってこられないというようなことになるのかしら・・・・
噴火をしたら、そういうことになるでしょう。

村の人たちはとても落ち着いていて、家のおばあちゃんもですが、そんなことよりも10月5日に行われる予定のむらの寺の大きな祭りの準備に忙しく、おばあちゃんはそれが終わるまでは避難するつもりもないようです・・・。

もしかしたら・・・私が帰るまでは何事もないかも知れず・・・・噴火をやめたとアグン山が言ってくれるかもしれないけれど・・・

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帰るまで常に祈りつつ、主人とLINEで連絡を取りつつ・・・日本に明日出発いたします。


by ekadantaya | 2017-09-20 12:17 | Trackback | Comments(0)