虹の向こう側。

7月に入り、娘の始めてもげ塾先も決まって、8月までには数回大学へ送りがてら生活用品などをそろえたり・・・・まだちょっと慌しさは続いていますが、秋の日本に向かってのお人形たちのしたくも少しづつ始まりました。


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新しいお顔は上半身まで繋がって、小さな妖精は小鳥みたいな臆病な男の子になりました。
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このエルフ少女は肘と膝が球体間接で動くように仕上げるか、フォルムの綺麗な繋がった腕と脚にするか...
ちょっとまだ迷っています。
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この小鳥みたいな子は・・・・実は先日、小鳥が窓ガラスに当たって、気を失ったところを鶏が突っつこうとしているのを発見した娘が叫ぶので、私が手に包んで暖めて息を吹きかけていたら(昔主人が気絶した小鳥をそうやって蘇生したのを思い出して・・)動き始め、娘がカメラを持ってくる間に・・・私の手から元気に飛び立った・・ということがありました。

この子はきっと、その小鳥だと思います。
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小さい翼を作ってやりたいと思っています。大きさはとっても小さくて、13cmほど。
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このカップルは、女の子のエルマちゃんのお顔をもう一度だけ鑢で仕上げなおしたいのですが、9月には揃って日本に連れて行く予定。
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この小さな妖精姫ギルちゃんは・・・小鳥君と同じくらいの大きさですが、性格はもっとずっと強そうで貫禄もあり、小さな妖精の女王様みたいです。この子は小鳥君とそのうちにオークションかな~~~と思っています。
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そして、Cocoちゃんですが。お顔の色がまだ気になって、また彩色のやり直し。どんどんナチュラルになって行くばかりです・・・。
この子はお洋服と帽子を飛び切り可愛いアンティークレースとリネン生地で作りたいと思っています。
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エルフ姫のカレネルちゃん・・・ご予約済みになりました。大変お世話になっている方のところへ・・・9月頃にお迎えされることになります。この子にも、Cocoちゃんとお揃いの帽子とドレスを着替え用に作りたいし・・・・・。
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まずは、この二人の全体を仕上げてしまってから、みんなお揃いのリネンの生地をベースに、魔法使いたちのコスチュームを作ろうと思います。
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4日間も降り止まなかった冷たい雨・・・寒くて長袖の服を2枚重ね着して、セーターと靴下まで履いて過ごしながら、小さい赤ちゃんのいるジャヌールの家を心配していました。
犬たちも小雨の中朝夕様子を見ながら放していましたが、この寒さでシノは昨日お腹を壊してしまったらしく・・・
このままではきっと沢山病気の人も出てくるだろうし、お日様に早く会える様に願っていました。
今日は、朝から曇っていましたが、雨は降っていないので早々に犬たちを庭に放して遊ばせていたら・・・小雨が降ってきて、慌ててシノが家に入ってきたので、ポポを抱っこして傘を差しておばあちゃんの家に戻している娘の後にタオルを持っていこうと思って外に出たら・・・なんと、大きな空一杯の虹が!写真では見えにくいのですが、2重になったダブルレインボウです。
何年ぶりかしら・・こんなに大きな虹を見たのは・・・・。

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朝の家事を終えて、PCを開いたら、思いもかけない悲しいお知らせがありました。
毎年、帰国すると必ず3人で鎌倉山のハイキングに出かけるのが恒例になっていた、素敵な笠井ご夫妻の奥様が、ちょうど去年のヒトガタ展のときに検査に引っかかってしまったというお話をしてくださってから、1年経たない間に大変な闘病期間を過ごされて、今日の午前1時50分、旅立たれました・・・。
きっとこの虹の向こう側へ・・・。
飛行機恐怖症のご主人を残して、一人旅でここにきて下さったとき、初めてお会いし、女優さんのように素敵で、今まで見た事もない位に綺麗な日本人女性だと感動したのを覚えています。
そして何よりも、ご主人様のことをお話しする彼女の愛に満ちた優しい幸せそうな笑顔は、新鮮に今でも目に焼きついています。

ついこの間、娘の合格祝いのメールを下さって、鼻から管を通して、頭をバンダナで巻いた痛々しい姿ではありましたが、相変わらずの美しい笑顔の写真を添えてくださって、娘ともどもほっと安心していたところでした・・・。

あまりにも早いお別れになってしまいましたが、今はもう苦しみのない自由な姿になって、あの愛に満ちたまなざして微笑んでくださっていることでしょう。

死というこの世界からのお別れは・・・100%全ての生命に約束されている宿命です。
でもそれは、いつであるか、どういう方法でかは全く判らない。
遅かれ早かれ、そこに行くから、先に行った愛する人々よどうか私達を見守りながら、そっちに行くまで待ってて下さい。

そして生きている全ての時間を、(本当に豊かな目に見えない魂の財産である)愛で満たすことができますように。




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R.I.P 徳子さん・・・・。




by ekadantaya | 2017-07-11 13:51 | Trackback | Comments(2)

Commented by ひよこ at 2017-07-15 22:39 x
誰かが亡くなられた時のガーナさんが書く文章に、
いつも深い感銘を受けます。
その溢れでる慈しみに満ちた言葉は、
ガーナさんのお人柄が表れているように思えます。
だからこそ、あのような素晴らしいお人形さんが生み出せるのでしょうね。
ガーナさんのお友だちのご冥福を心よりお祈り致します。
Commented by ekadantaya at 2017-07-19 16:26
ひよこ様。コメントをありがとうございます。
ありがとうございます。生きている間には消して判らないのが、死という体験ですが、100%いつかはそこへ行き着くのが生命です。
でも、家族や友人、隣人や親しかった人々との急なお別れは本当に心が痛むものです。でもその痛みこそ、愛の温度だと思います。私達は大きな大きな愛の中に存在していて、それは出会いと別れ、喜びと悲しみ、すべてが暖かく切なく一つになったこの宇宙そのものです。地球上の子供達が真顔な時にそうであるように、私のお人形達もそれを感じて切ないような表情をしているのかも知れません。